園のこだわり・特色
こども園は子どもが生まれて初めて出会う社会です。家族だけではない、たくさんのお友だち、自分より大きなお兄ちゃん・お姉ちゃん、赤ちゃんたち、たくさんの先生たち、実習生やお客様。たくさんの人たちと関わりの中で子どもたちは色々な事を感じ、学んで成長していきます。
そのような人との関わりを大事にしながら、本園は、子どもたちが「自分でやりたい!」「自分でやってみよう!」「やったら楽しかった!」と思えるような『意欲』を育てる環境を保障する保育を実践しています。環境とは保育室も保育の中身も玩具も先生たちもお友達もすべてが子どもを取り巻く環境です。
子どもたちが毎日ワクワクしながら、友だちと遊ぶことを楽しみにしている笑顔いっぱいのこども園を目指しています。
たてわりでない異年齢児保育
子どもの発達の連続性を踏まえ、本園では、01歳児・2歳児・345歳児の3つの部屋に分かれた保育を行っています。
01歳児も0歳児と1歳児に分かれるのではなく、子どもの成長発達によって「はいはいチーム」と「よちよちチーム」にわかれ、活動を行っています。子ども一人ひとりが自分の発達にあった環境のもとで、活動を楽しめるように工夫しています。
2歳児は集団で遊ぶ楽しさを知り始める年齢であり、同年齢での関わりがとても大きくなるため、2歳児だけは同年齢集団の小グループで生活しています。その中で基本的な生活習慣の自立をめざす活動や自分の思いを言葉で表現するなど社会生活の基盤を整え、次への大集団への準備を行っていきます。
345歳児は、同年齢での活動や異年齢でのチーム活動を行いながら、子ども一人ひとりの発達と保育のねらいに応じて集団を変える保育を行っています。
選択性の保育
「あそぶ」「食べる」「寝る」のそれぞれの空間を独立させ、子どもたちが自分たちで納得して次の活動に移れるような工夫をするとともに、特に「あそび」の空間では、子どもの発達や興味に合わせたゾーンを準備し、子どもたちが自分で遊びを選び、思いを表現できる環境をつくっています。
人との関わりを大事にした保育
子どもたちはお友だちが大好き。特に、子ども同士の真似をして育っていきます。
0歳児は1歳児の真似をしながら、いろんなことを覚えていき、1歳児は泣いている0歳児の頭をよしよししながら困った顔をしています。小さい時から異年齢の関わりがあることで、子どもたちは自然に大きい組の子どもが小さい組の子どものお世話をしたり、お手伝いをしたりしています。
当番活動も異年齢児で組み、5歳児が3・4歳児にやり方を教えたり、2歳児の部屋の給食当番を楽しんだり、01歳児と5歳児の共食の日も5歳児は食事の準備から食事の介助・片付けや寝かしつけまで、保育士顔負けでやり遂げてくれます。
一日保育士の日に、お友達のお母さんやお父さんが来ると一緒に遊んでもらったり、たくさんの実習生や園訪問の中学生たちとの関わりもとても楽しんでいる子どもたちです。
世代間事業・異年齢事業
1年に8回ほど、お隣の「愛と結の街」に年齢ごとに訪問し、お年寄りの方たちと触れ合う機会を設けています。お年寄りの方たちの前で歌ったり踊ったりして子どもたちの元気な姿を見てもらった後、握手をして触れ合います。
また、お散歩の途中にグループホームの前で「おじいちゃーん!おばあちゃーん!」と声をかけるとグループホームの方たちが出てきてくださり、自然な交流ができています。
行事ごとに小学生が参加してくれたり、5歳児が小学校にいって教室で一緒に触れ合うことができたりと、小学生との交流も楽しんでいます。
食べることを楽しむ
食べることは楽しい事。
子どもたちがそう思えるように、食事の空間はランチルームとして、明るい環境にし、自分の食べたいものを食べたい量だけ食べる「セミバイキング」を取り入れています。
子どもたちの苦手な野菜は、園庭の「おひさま畑」で実際に育て収獲することで、食材に直に触れ、興味を持って「ちょっと食べてみようかな?」という気持ちを持てるようにしています。
また、年齢に応じたクッキングも保育の中で行い、食への興味関心が持てるように工夫しています。
チーム保育
職員の集団も01歳児・2歳児・345歳児・食事・事務所と、それぞれチームを組み、全員で全園児の保育のサポートを行っています。子どもに個性があるように、職員にも個性があり、得意なこと・苦手な事がある中でみんなが補い合って保育を進めています。
「無理はしなくていい・・。それぞれの得意分野を活かす!」が合言葉です。